Soup Friends
Soup Friends vol.99/Charaさん
愛する人と、おいしいものと。にぎやかな冬の記憶
ここ数年は、家族や友だち、友だち家族が家に自然と集まってきて、みんなでクリスマスを過ごしています。料理も何人かで作っているけど、親友でミュージシャンの「Curly Giraffe」の高桑圭は本当に料理上手。彼が作るヤムウンセンは絶品で、早めに来た人しか食べられないの(笑)。
私は伝えたいことがあって音楽を作っているけれど、料理も同じだと思う。親友や家族、愛する人たちと一緒に食事をして、気持ちを伝えたいし共有したい。あとから「あの時楽しかったね、またみんなで食べたいね」って言い合うのが好きなんです。
同じように、ひとりでおいしいものを食べることも大事だと思います。シンプルでいいから「今日はお味噌汁が食べたい!合わせ味噌で!」とか、「お豆腐が食べたい!木綿!」とか(笑)。それをお気に入りの食器で食べるだけで、自分に優しくいられるし、リラックスできるから。
多様な人から影響を受けて、変化を楽しむこと
私は、だれかと一緒にクリエイトしていくのが大好き。自分以外の才能と合わさることで、ひとりでは生み出せないものへの喜びがあったり、勉強になることや影響を受けることができる。私はすごく欲張りだから、51歳になった今も、知りたいことたくさんあるし、いろんな影響を受けたい。おいしいものいっぱい食べたい!って思っているんです(笑)。
最近、音楽をやっている19歳の息子に影響を受けていて。息子だけじゃなくて、周りのクリエイターたちと音楽のことや仕事のこと、色々なことを話します。みんなにとって私は緊張する先輩を超えた存在のようで、リラックスして話してくれる(笑)。
この前、息子に「母ちゃんはずっと青春しているから若いんだね」って言われまして(笑)。いつも息子たちや先輩たちから影響を受け続けて変化していきたいと思っているからかなあ、と。歳を重ねていくと、若い頃と比べがちですよね。私の声も、声帯には筋肉があるから、これまで進化したり老化してきました。昔は喉を閉めて歌っていて、それはそれで面白さがあったし、今はその頃は出せなかったふくよかな感じがあって、それもいいの。
日々、泣いて笑って。何度でも幸せになるために
私は自分が幸せになるために音楽を作っているし、音楽を聴いてくれた人に勇気やパワーを与えたいんです。「call me」という曲で “育てて何度でも再生”って歌っていて。こんな私でも、こうして何度も歌えるって思っているから。
泣いたり笑ったり、感情の筋肉運動をたくさんしながら生きていくのが人間らしくていいなと思う。元気な時はその波に乗ればいいし、そうなれない時はそれでいい。大概の涙は流して大丈夫だから、そのあとにおいしいものを食べて落ち着いて、また始めればいいと思うんです。