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商品のひみつ産地だより
「女川産さんまのつみれスープ」が繋げるバトン
販売開始から10年以上、スープを通じてさまざまな思いが込められ、繋がり、届け続けられています。
さんまは女川の宝
女川町は、宮城県の東端に位置する小さな港町です。目の前には、世界三大漁場のひとつに数えられる三陸の海が広がります。なかでもサンマは、水揚げ量が全国トップクラスを誇るだけでなく、買受人が目利きを磨く努力や、漁業者が鮮度を保ちながら運ぶ工夫を重ねてきたことで、「女川のサンマはひと味違う」と、プロの間でも高く評価されています。
↑女川のさんまの質は、海に関わる人々の努力の積み重ねです
繋がれていくバトン
さんまのすり身の加工をお願いしているのは、ワイケイ水産さん。
震災直後、支援が届く前の暗闇で、さんまのすり身を団子にしてお湯に落としただけの簡単な汁をみんなで分け合ったそうです。その支え合う光景をみた先代の社長が再出発を心に決め、家族や地域の人々と力を合わせて女川町に再び鮮魚加工の灯をともしました。
↑ワイケイ水産の皆さん。左から先代の二代目社長の奥様で取締役の悦子さん、初代社長の喜一さん、次期三代目社長を継がれる亮太さん
震災で津波による被害を受けても海との共生を大切にしながら、復興を元に戻すことではなく「進化のきっかけ」にと、家族や仲間と支え合い見えない未来に進んでいく。私たちはその姿に胸を打たれ、10年以上、伴走を続けています。
2025年の女川町は、進化を続けながら、気候変動による漁場の変化など、新しい課題とも向き合っています。
ワイケイ水産の三代目を継がれる予定の亮太さんは、伝統的な女川のさんまの目利きを継承しながらも、漁を行う船頭さんたちと共に新しい試行錯誤を続け、これからの女川町をつくる取り組みを続けています。
世代を超えて繋がっていく想いのバトン。
それが「女川産さんまのつみれスープ」をつくっています。
2025年の春
今年の「女川産さんまのつみれスープ」は、宮城県ではお雑煮にも使われる生の「せり」や、香り高い「よもぎ白玉」など、春を感じる食材と自慢の女川のさんまが出会った春らしい和のスープにリューアルしました。
ぜひこの一杯で、今年も訪れた春の息吹を感じてください。
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(※注)2011年より売上の一部を寄付金とし、女川町やその活動のために役立てていただいております。なお、2024年度につきましては、女川町の皆さんと共に考え、令和6年能登半島地震災害義援金といたしました。義援金の利用に関しては、こちらでご覧いただけます。