Soup Friends
Soup Friends Vol.23 / 別所哲也さん
──Soup Stock Tokyo(以下、SST)をご利用いただきましてありがとうございます。普段はどちらの店舗にいらっしゃいますか?また、SSTでお好きなスープがあれば教えてください。
──ご自身でお料理はなさいますか?
──スープ(汁物)にまつわる想い出があればお聞かせください。
ふたつめは、30歳の誕生日にテレビ番組の特番ロケで行ったロシアのカムチャツカ半島で、軍人さんが作ってくれたボルシチです。道がないので軍用ヘリで移動するような僻地(へきち)で、熊に襲われないように河の中洲に居ろと言われたりして、相当ワイルドな体験でした(笑)。軍人さんが大きな鍋で毎晩具材に変化をつけて作ってくれるのでおいしくて飽きませんでした。ボルシチをメインに、夜はウォッカを飲むのがまたいいのです。ボルシチと合わせて究極においしかった食事が、とれたてのイクラにバターをのせて食べるトースト!僕はそれまでイクラが苦手だったのですが、これは本当においしかった!上流に向かって産卵にあがってくる鮭たちで河一面は真っ赤。手を入れるとぶつかってくるほどの密度で鮭が泳いでくるのですが、普通に手で掴んでとれるんです。新鮮なままその場でさっと捌いて、イクラをゆがき、バターをのせるだけなんですけど、あれは忘れられないほどおいしかったです。
──お仕事柄大切になさっている食へのこだわりや決まりごとはありますか?
──先のお話にあったJ-WAVE 81.3FM 「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(毎週月-木曜日の午前6-9時OA)のナビゲーターというお仕事や、朝型ライフスタイルについてお聞かせください。
──観客のみなさんが目の前に居て反応がダイレクトに見える舞台と、見えないリスナーのみなさんに伝えるというラジオでは、両者に違いはありますか?
──ナビゲーターとして心がけていらっしゃることがあれば教えてください。
それから悲しいニュースがあった時には、人間として大切にすべきことと同じように、物事を一側面からではなく、多角的に捉えるようにしています。例えば舞台で言うと、僕はたまたま照明を当ててもらう役割にいますが、光を当ててくださる方もいるし、僕たちにキュー出しをしてくださる方もいる。どんな事件にも同じことが言えて、犯してしまった罪の重みはありますが、加害者にも家族があり、一概に善悪では割り切ることができない側面があるのも事実であり、何事にも光があたる内側とその外側があるのだと考えるようにしています。特に僕の番組は朝ですし、あまり暗い気持ちになり過ぎてもよくないですから、最後にはその日の朝を気持ちよくスタートしてもらえるよう「笑顔の忘れものをしないでください」とリスナーのみなさんに投げかけています。