Soup Friends
Soup Friends Vol.30 / 角田 光代さん
──角田さんはお料理がお好きなイメージがありますが、スープ(汁物)をお作りになることはありますか?
──作品の中でも、食べものにまつわる表現が丁寧に描かれているようにお見受けしますが、角田さんはどんな時に料理をなさるのでしょうか?
──ランニングもなさっていますよね。どのようなきっかけで始められたのですか?
──執筆活動についてお伺いします。いつもどのような環境で書かれているのですか?
──角田さんにとって、「書くこと」はお仕事として取り組まれているのでしょうか?
──作品を書かれる時には、読者に伝えたい真意があって書かれているのでしょうか? また、それらをなるべく多くの人に読んでほしいと思って書いていらっしゃいますか?
──作品に共感してほしいという想いはおありですか?
──小説の題材はどのように決められるのですか? また、主人公の言葉や体験は、実際に角田さんが経験されたり、感じたりなさったことなのでしょうか?
いざ、書き始める時には、自分の疑問や怒りなどは一切削ぎ落として、ニュートラルな状態にします。これを伝えたいとか、これを言いたいという気持ちはない状態で書き始めるのです。自分の視点が入ってしまうと、意図やメッセージが含まれてしまって、小説には必要がない「正義」が生まれてしまうと思うのです。もちろん、メッセージのある小説が間違っているという意味ではありません。ただ、私の場合は、読者に何も押し付けたくないのだと思います。