Soup Friends
Soup Friends Vol.89 /和田夏実さん
インタープリターという活動について教えてください。
和田さんの活動を見ていると、手話はとても豊かな言語だということに気付きます。
ご両親の影響がとても大きいと思いますが、今の活動につながるような家族の思い出などありましたら教えてください。
通訳をするということは色々と大変なこともあるかと思います。
自分にとってすごく心地よく、そのまま温度をともなって自分の中にとどまるような言葉もあれば、中には絶対この言葉は口から出したくないと思ってしまう言葉もあります。でもひとつ意識していることがあって、通訳をする前にその方の小さい頃にしていた名前のない遊び、例えば「白線の上を歩く」とか、を聞くんです。そうすると結構その人らしさが見えて、好きになれる要素になり、その人のコンプレックスや背景も含めて、想いの重なりや人生という時間軸で言葉を感じることが出来ます。こうやっていくつも選択肢をもって相手のことを理解していこうという姿勢は家庭での経験が大きかったです。