2015/9/26(Sat)@東京・中目黒

絵画から生まれるスープ

「おいしい教室 ~スープのじかん~」は、商品開発の切り口のひとつをとりあげ、フードプランナー桑折敦子と一緒にオリジナルのスープを作りながら、Soup Stock Tokyo の商品開発を身近に感じていただく時間です。

新しいメニューが生まれる瞬間は日常の中にいくつもあります。新鮮な素材に出会った時、どこかで食べた味を再現できた時、伝統的に受け継がれる味を伝えたいと思う時、外国で知らない料理に出会った時─。

「ストーリーから生まれるスープ」のきっかけは沖縄。
久米島の海岸をたゆたっていたもずくの美しさを表現した「久米島産もずくとオクラのスープ」から、Soup Stock Tokyoの「ストーリーから生まれるスープ」は広がり始めました。

その後、芸術家ゴッホの農民の生活を描いた絵画「玉葱」からインスピレーションを得た「ゴッホの玉葱のスープ」や、モネの代表作「睡蓮」に浮かぶ水面の儚さをカップに散りばめた「モネのポロ葱のスープ」など、歴史を彩った芸術家たちの作品を、スープカップに表現してきました。

また、現代アーティスト、ジョージア・オキーフの凛とした美しさや、日本を代表する女性シンガー、松任谷由美さんの「ルージュの伝言」 から感じる日本女性の強さを表現した「オキーフのマッシュルームスープ」や「ユーミンスープ」など、世代や国をこえてストーリーは広がりました。

2015年には、地中海の芸術家たちの生活や作品をモチーフにした「芸術家のレモンと鶏肉のスープ」が生まれています。「ストーリーから生まれるスープ」は、商品開発の切り口の中でも、もっともSoup Stock Tokyoらしいと私たちが大切にしている切り口です。ワークショップでは、フードプランナーの桑折敦子が自身の商品開発について、過去の商品を振り返りながら話した後、参加者のみなさんと一緒にオリジナルのスープレシピを作りました。


今回選んだのは、17世紀のオランダ画家、フェルメールが描いた「牛乳を注ぐ女」。
一つの絵画とそこに表現された日々の生活や食事風景、テーブルに集められた食材から、それぞれストーリーが生まれ、味わい豊かなスープが出来上がりました。

「休日に家族で食べる優しいスープ」
「ひかりのポタージュ」
「オランダカラーの寒い日に食べるスープ」

出来上がったスープにつけられた名前も、ストーリーを感じさせるものでした。アートもスープも、ストーリーを形にするという点では同じなのかもしれません。

次回、11月のテーマは「旅とスープ」こちらもどうぞお楽しみに。


  • facebook
  • twitter
  • instagram
  • mailmagazine

ワークショップのようすや、最新ワークショップ情報をイチ早くお届けします。