2018/9/15(sat)@東京・自由が丘

食からはじまる 暮らしの見立て方
第一回「盛り付けについて」

毎日続く、1日3度の食事。日々の食事でどんなものを取り入れるかによって、自分の生活は変わっていきます。
小さくて些細なものでも、自分の好きなものを見立てていくことで、「心地良い暮らし」が出来上がっていきます。

今回から半年間、全6回で行われる「おいしい教室〜食からはじまる 暮らしの見立て方〜」。
第一回目は、盛り付けについてです。

■ 器をより美しく、料理をよりおいしく

まずは器選びから。器を選ぶときは、まず料理にあったものを選ぶことが基本です。
「この料理は、どんな器が食べやすく盛りやすいかな」と考えながら選ぶとたのしみもひとしお。

また、盛り付けをするときは、山盛りにするのではなく、器に余白をつくること。
そうすることで、料理もよりおいしそうになるだけではなく、食べる姿も美しくなります。

■ 大きいから小さく、薄いから濃いに

お弁当や、普段の食卓で料理を盛り付けるとき、同じ料理でも順番を気にするだけでよりおいしそうにみえます。
たとえば、肉じゃがは大きいじゃがいもや白滝を先に盛り付けてから、にんじんやお肉を上にちょこんとのせる。
たとえ煮崩れたかなと思っても、それもご愛嬌。それだけで、よりおいしくみえるそうです。

※小松菜のおひたしから、パスタや焼き魚など、それぞれの料理に合った盛り付けも学びました。

■ 小さなあしらい

料理をただ器に盛る。それだけではちょっと寂しいかなというときに、おすすめの食材をお聞きしました。

川上さんは糸唐辛子やかつお節など七つの調味料を、自宅はもちろん撮影など仕事の場にも必ずもっていくそう。
味や見た目にもう一工夫ほしい時にぱらぱらっとのせられて重宝します。

※すだちやかぼすなどは、器にしたり、少し皮を削って料理に香りをのせたり。切り方次第で、さらに料理がおいしくたのしくなります。

■ お弁当は詰め方をひと工夫

それでは、さっそくひとりひとり、お弁当箱に「わたしの好き」を詰めていきます。

お弁当は、食卓におく料理とは違い、余白を作らないようにします。
よくお弁当に使われるバランなどは使わず、色鮮やかな野菜で仕切ったり、ご飯の上に味がついたお肉やお魚をのせるようにすれば、ご飯に味が染みておいしい。
料理を手に取りながらどう盛り付けようか、悩みながらもたのしそうにお弁当に詰めていきます。

川上さんにもアドバイスをいただきながら、それぞれのお弁当が完成。ひとりひとりの個性がでていて、とてもおいしそうです。

食事をしながらも、おすすめのお弁当箱やお弁当に合うおかずなど、話題はつきません。

時間がない中、日々お弁当を作ることはすこし大変なことかもしれませんが、つくった料理を丁寧に盛り付けすることで、料理への愛情も、大切な人に食べて欲しいと想う気持ちも大きくなります。

これから、みなさんの暮らしが、どんな風にたのしく、心地良いものになるのでしょうか。

次回の「食からはじまる暮らしの見立て方」のテーマは「心と身体を整えるお茶、飲みものについて」です。次回もどうぞお楽しみに。


ゲストプロフィール:川上ミホさん

料理家、フードディレクター、ソムリエ。
国内外のレストランでの調理経験を経て独立。食のスペシャリストとして書籍・雑誌、企業webなどメディアを中心に活動。
イタリアンと和食をベースにしたシンプルでストーリーのあるレシピと感度の良いスタイリングに定評がある。
2014年、目黒区東山にプライベートレストラン「quinto」をオープン。
Louis Vuitton city guide TOKYO版掲載など注目を集めると共に、同名で食を中心としたライフスタイルブランドをスタートしている。
http://www.miho-yokozuka.com/


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