Soup Stock Tokyoは、合同会社シーベジタブル(以下、シーベジタブル)が生産しているすじ青のりを使用した新商品「すじ青のりとちりめんじゃこの出汁だし粥」を発売します。

昨今の気候変動による海水温上昇に伴い、生産量が全国的に激減しているすじ青のり。シーベジタブルでは、地下海水を用いた環境負荷の少ない陸上での栽培を行っています。

シーベジタブルとSoup Stock Tokyoの出会いは、シーベジタブル主催の海藻を使った食事会。“おいしい”を未来に残すために、今できることから少しずつ挑戦していくという考え方に共感したことがきっかけでした。
すじ青のり

Soup Stock Tokyoのバイヤー松尾琴美は、シーベジタブルとの出会いをこう語ります。「シーベジタブルさんの話を聞いて、海藻の養殖も、畑に種を植えて野菜を育てることだと思うようになった。」海に対しても陸上と同じように、自然の種を守り育てていくことが、“未来のおいしい”を守る一歩に繋がると気付かされる出会いでした。

それから、Soup Stock Tokyoの新商品の開発に向け、何度も試作をする中で完成したのが「すじ青のりとちりめんじゃこの出汁だし粥」なのです。

すじ青のりの生産量が激減する中、地下海水を用いた青のりの陸上栽培モデルを世界ではじめてスタート。食文化を絶やさぬよう、北は岩手県から南は熊本県まで、全国各地に生産拠点を立ち上げ、障がいや年齢を問わない地域の多様な方々と共に、香り高い青のりをつくっています。
現在は、海藻が激減する海の現状を背景に、海面での栽培を通して海の生態系を豊かに育みながら、「今まで流通してこなかった美味しい海藻を届ける」という好循環のモデルを回すことに力を入れており、また、自社で料理開発も行い、海藻のこれまでにない新しい使い方や、家庭の食卓でも気軽に海藻を楽しめるような提案も行っています。

すじ青のりすじ青のりの一番の特徴は、乾燥したときの香りです。青のりの中で最も香り高いと言われている品種で、海藻の中でもその存在は際立っています。清浄な海水で育て、新鮮なうちに乾燥させることで、雑味を抑えた繊細でさわやかな、すじ青のり本来の香りをお楽しみいただけます。

※青のりとあおさの違いについてはこちら
※シーベジタブルが販売する「そのまま干した すじ青のり」の商品ページはこちら

Soup Stock Tokyoでも、すじ青のりの香りの豊かさを活かせる商品をつくろうと誕生したのが、「すじ青のりとちりめんじゃこの出汁だし粥」です。

すじ青のりの柔らかな香りが口いっぱいに広がる、昆布だしの旨味がきいたお粥。優しい味わいに、長芋やちりめんじゃこ、ぶぶあられの食感が程よいアクセントです。
お粥には鶏だしと昆布だしに加え、花いろ烏龍茶を合わせて香りと旨味を仕立てました。さらに、すじ青のりをたっぷり加え、海の中でゆらぐ様子を再現しました。そのお粥を注ぎ入れるカップの中には長芋の塩糀漬けにすじ青のりの粉末を和えたものをひそませています。長芋いものサクッとした食感を感じた瞬間、一気にすじ青のりが放つ海の香りが口の中に広がります。