ひとりの意思を起点に変わる魅力
Soup Stock Tokyo店長
北新居 史恵
世の中の体温をあげる、が仕事です。
チャネル開発部副部長
日高 和美
1988年静岡県市三島市生まれ。法政大学デザイン工学部システムデザイン学科卒業。2011年、スマイルズへ新卒入社。Echika表参道店アシスタントマネージャーを経て、12年ecute上野店で店長となる。名古屋・セントラルタワーズ店、ラシック店で店長を務めた後、中目黒店を立ち上げへ参画。17年より、最年少エリアマネージャーとして、店舗に立ちながらも複数店舗のマネジメントを行う。2021年8月よりチャネル開発部副部長に。
※2022年3月時点の情報です。
名古屋の店舗で3年間店長を務めていましたが、2016年11月に中目黒に新店舗が出来ることになり、その立ち上げと店長を任されました。はじめて新店の立ち上げを経験して当時は不安も大きかったですが、チャンスをいただけたことがすごく嬉しかったんです。立ち上げの際に大事にしたことは、オープニングスタッフのトレーニングなどを行いながら、「中目黒店をどんなお店にするか」、「そこでどんなシーンを描きたいのか」を具体的にイメージすることです。 中目黒店で一番やりたかったことは"働く人が魅力的なお店であること"。他のお店でも「なんかこのお店いいよな」と思う時って、そこにいるスタッフが魅力的な場合が多いと思います。過剰なサービスではなく、お客さま一人ひとりの思いや状況、体調にまで寄り添えるスタッフの集まりにしたいと思い店長をしていました。咳が止まらないお客さまがいるなと思ったらお冷ではなく白湯をお持ちするとか、お気に入りのスープをちゃんと覚えていて、スタッフは自分のおすすめもさりげなくお伝えできるような、そんな人と一緒に働きたい。中目黒店で働く主婦のパートナー(アルバイト)さんからは、「キッズチェアを置きたいです!」というアイデアももらったりして、そんなふうに皆で作りあげていけるのが店舗の仕事の醍醐味なんです。
実は、私は新卒採用試験を受けた際、一度不採用になっているんです。でも、その時に感じたのは〝私をひとりの受験者ではなく人間として見てくれている〟ということでした。不採用者にここまで時間と労力をかけるんだ、と正直驚きましたね。落とそうとしている受験者に対して、普通は深い質問はしませんし、人間性を知ろうとはしないはずです。しかし当時からこの会社は、そこを徹底的に掘ってきました。だからこそ、不採用の連絡を受けた時、迷わずもう一度チャレンジしたいと思えましたし、そのための準備もすぐにしました。結果、その後面談を組んでいただき、再度自分の考えを整理し、無事に面接をパス。内定を掴むことができました。
学生時代にSoup Stock Tokyoで働いて、今は社会人になっている元スタッフに、このあいだ「日高さんが毎日なぜあんなにたくさん話しかけてくれたのか、社会人になってようやく分かりました」と言われたんですね。仕事って、商品や商材に対する知識も大切ですが、それよりも重要なのはやはり"いかに仲間やお客さまとコミュニケーションが取れるか"ですし、単なるお金稼ぎのアルバイトではなく、Soup Stock Tokyoで働くことでそういう力を磨いてもらって、将来に役立てて欲しいなと思っています。 そういう意味でも、自分は誰かにとって"初めて出会う社会人"になるかもしれないし、その見本にならないといけない、という意識を常に持っているんです。店長を経て、現在エリアマネージャーとして働くようになりました。「今の目標」は、「人に影響を与えられるような人になること」。そして、「自分の強み」は、“いつも”笑顔で明るくいることとだなと気づきました。一人ひとりにエネルギーが溢れている集団であれば、きっと世の中の体温上げられるブランドになっていく。そう信じて、まずは自分がそういった影響を与える人でありたいと思います。